one - half

君は私に気付かない

通り過ぎて

傷ついて帰ってくる


私は

私は君を

傷つけたりしないのに


そう何度想っても

同じことの繰り返し


あの日、君に言ったことは確か


私なら

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　お題提供：千歳の誓い

僕は寒かった

ずっとずっと寒かった

独りぼっちで

寒さに耐えていた


君はふわりと

暖かに笑った


あの日、君に言ったことは確か


君だけで


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　お題提供：千歳の誓い

この季節

君の好きだった花は散ってしまう


いつも寂しそうな横顔を

僕に見せながら

この道を歩いていた


ふと立ち止まり

君の見つめた先には

一枚の白い花びら


あの日、君に言ったことは確か


どうか君は


 
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　お題提供：千歳の誓い




　

あの時

君はとても冷たい目をしていた


何モ感ジタクナイ

何モ知リタクナイ

私ハ独リデイイノ

干渉シナイデ


でも確かに

僕は好きになったから

なってしまったから


あの日、君に言ったことは確か


君に愛を



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　お題提供：千歳の誓い




 

ねぇ君は

どうして何食わぬ顔で

奪っていくの ？


私も君を

奪いたいのに

君はそれを許してはくれない


奪われっぱなしは

もう嫌なの


どうかどうか

振り向いて

甘く美味しくて

私はあなたが大好き


少しすっぱくて

まるで恋する乙女の

心の様な味


今日もほら

甘い香りにつられて

私はあなたに

会いに行くの