one - half

教室にいた君は

ひとり　泣いていた


声も出さずに

音も立てずに

静かに　ぽろぽろ

雫を瞳からこぼしていた


あまりに儚くて

僕はただ立ち尽くしていた




今　君と僕

泣くのも　笑うのも

ふたり

淡く儚いこの花は

何色何様にも変化する


時に切なく

時に甘く


枯れるころを知らない

小さな小さな

心の花





 

どうしてだろうか

貴方が私の中から消えないの


夜　寝るときも

夢　見るときも

道　歩くときも

私の中に貴方


苦しいの　切ないの

でも　幸せ


嗚呼、恋





 

ありがとう

教えてもらったものは

大きすぎた　多すぎた


心の中に在るそれは

暖かく　時に切ない

大切な気持ち


忘れていいよ

でも、忘れないで


相反する

心に住むそれは

別れを拒む


結末は　そう

さよなら





 

" さよなら " なんて

考えたこともなかった


ずっとずっと

一緒に生きていけると

思っていた

確信していた


なのに疑ってしまった弱さ


ごめん

だから

早く帰ってきて

だーれもいない

なーにもない

独り　世界


慣れてしまった

本当は

すごく寂しかったのに


気付いてくれた君は

もう見つからない


さよなら、も

ありがとう、も

僕の中に残ったまま