one - half

ありがとう

本当に


君が生まれてきたことに

君が生きていることに

君が僕と出会ったことに


死が二人を分かつ時まで

きっとずっと相思相愛


二人に大切な人ができて

永遠の愛を誓ったとしても

ここは変わらない


だってそうでしょう？


君が生まれてきてくれた日

さあ　お祝いしよう

恋愛は終わる

憎しみへと変わるのも

悲しみへと変わるのも

一瞬


でも、友情は違う


ずっとずっと

恋愛が終わった先もずっと

続くと信じればいつまでだって


だから大切にすべきは

友達だって


そういう世の中

君と僕は

ある形の中で別れを決めた

どうしようもなかった


でも、

あの気持ちはもうなくても

君のことはまだ好きだから


だから

今度は違う形の中で

僕と君

物語を描こうよ

あの夏

僕は不思議な出会いをした


君はいつも寂しそうな目をして

外を眺めていた

みんなに混ざることもせず

ただただ眺めていた


" 一緒に遊ぼうよ "

ある日の放課後

僕は君を誘った


それから

僕は君とよく遊ぶようになった

毎日が楽しくて


たくさん遊んで

たくさん笑った

たくさん転んで

たくさん怪我した


そして突然

君はいなくなった

みんなに聞いたら

そんな子はいなかった、と


あの夏

僕は最高の出会いをした

君の心の糸

僕の心の糸

結ぶのは君と僕


ゆっくり　しっかり

解けないように

絡まらないように


僕と君の絆が

確かに繋がる瞬間

君と別々の道を選んで

" またね " と言って別れて

もうどれくらいが過ぎたのか


ようやく会える

君に会える

僕が猛烈にｱﾋﾟｰﾙして

友達になってくれた君


あの頃は毎日が幸せだった

君の元へ毎日通って

毎日　毎時間

よく飽きないね、と君は言って

呆れていたね


それでも僕は

君が大好きで

通い続けて数年後

ようやく " 友達 " という権威を手に入れた


その君とまた会える

嬉しくて　どきどきして

君は楽しみにしくれてるかな


僕は君と一緒にいられれば

それで幸せです


恋とは違う

不思議なこの関係の行く末