one - half

おとなりさんが君だった

おとなりさんは君だ

おとなりさんは君だろう


今も　昔も　これからも


そうだろう？

君が青で

僕が赤

混ざりあえば紫


色と色は合わせれば

また色を生む


僕と君が合わされば

また何かを生む


赤と青と紫

そんな関係が心地いい

君は知らない


僕を知らない


だからいいんだ


だから一緒に

心に花が咲く

とてもあたたかく

やわらかく

春のような気持ち


君と僕

手と手を繋ぐ


ああまた春が来た

今日はいい日だ

なんて思えたのは

いつぶりだろうか


偶然、君と会った

出会った頃と何も変わらない君が

とても眩しくて

ただただ見ていた


話しかけることもなく

近づくこともなく


だってそうでしょう？

君は僕のことを知らないのだから


思い込みだって言われたら

気持ち悪いって言われたら

もうそこまでなんだけど

僕はずっと君のこと

先頭を歩いて行って

走って行ってもいい

とにかく

僕の先にいて


そこから後ろに手を差し出して？

そうリレーのバトンのように


それでいて

たまに振り向いて

僕の存在を確認して

確認するだけでいい


そんな関係

みんなは違うって言うけれど

僕はいいんだ