one - half

落ちていた光るもの


ふ、と


それに手を伸ばした


闇の中に光などなく


とても珍しく


心惹かれたから


でも


やっぱり僕にはダメみたいだ


その光るものは鋭い


夢の破片

幸せでないことを

幸せだと思う


幸せでないことの先に

幸せがあると思う


それはきっと夢に似ている


夢はいつもこの手にあるわけじゃない

突然現れてはふわふわと存在し

突然消えたかと思えば暗闇を置いていく


藻掻いて　足掻いて

傷ついて不幸せになる


だけどその先に夢を夢見る


嗚呼

なんて不毛なんだ

なんでもいいんだ

君に出会えて

君と出会えて

君がいてくれたから


僕はこんなにも強くなれた

僕はこんなにも前に進めた

僕はここまで生きてこれた


小さくたって

大きくたって


夢の形に関係はない

意味があるだけ

ありがとう


Thanks !

僕は何かに誘われ

旅立つ決意をした


どこまで

いつまで

そんなのは何かに任せた


僕は何かに誘われ

さようなら

雨上がり

人はみな億劫そうに傘を持つ

折りたたみ

腕から下げる


それを楽しそうに

空は見つめている

上から　ずっと　穏やかに


その空を傘は見れない

雨を降らす

悲しそうな空しか

傘は知らない


そして傘は夢を見る

折りたたまれ

腕から下げられ

眠りながら夢を見る


笑っている雨上がりの空を

雨上がりの傘は夢を見る

回り道をして

近道をして

でもやっぱり・・・


夢という存在を

手にしようとしても

掴めることはなくて


ただただ長く続く道に

僕は失望するばかり

この道の先に

希望があるからと

夢があるからと

それだけを信じて進んできたのに


この道はどこまで続くのか

どこまで行けば僕は