one - half

欲ばらない花が

そこに咲いていた


ただ　1つだけ

叶えたいことがある

そう　1つだけ

叶えたかったことがあった


花だって

夢を見る権利はあるのに

欲ばりな人間は

その夢をちぎっていった


誰も知らない

終わりの物語

君がそれを夢というのは

叶わないと

決めつけているから


誰が

叶わない

なんて決めたの ？

そんな不確かな存在なら

捨ててしまえばいい


夢はやめて希望になれ


叶うか叶わないかなんて

これから次第


光を失わなければ

きっとそれは希望になるから

見えなかったものが

今　私には見える


ただ怖くて

目を閉じていただけ

開いてみれば

世界が広がっていた


辛くなっても

悲しくなっても

決して目を閉じちゃ

いけないよ


心を決めて　さぁ

初めの一歩

夢はどんどん

先へ進んでいった

上へ上へと

登っていった


僕を置いて


でも

さよならは言わないでおくよ


そこで待ってて

必ず追いつくから

花が咲いた

小さな小さな

1輪の花


土に植えられた時

どんなふうに

夢見たんだろう


花という夢が1つ

また咲いた

僕は地図を捨てた


目的地の場所も

進むべき道も

何もわからない


だけど

それでいいんだ


迷い道　回り道

そこで得た物は

僕にしかないものになる


さあ進もう