one - half

存在することを辞められることができたなら

どんなに楽なんだろう


僕がが失われることなんて

この世界から視たら痛くも痒くもなくて

辛いだけの生なら僕ははいらない


辞める勇気もないくせに


忙しいことは、考える暇を与えない

でも、同時に逃げる暇も与えない

何をどうしても現実と向き合わなきゃいけなくて

例え目の前に広がる景色が残酷なものだったとしても

目を背けることさえ許されない


目を背けるのが怖いくせに


よく言えばきっと " 充実 " してるのかもしれない

だけど僕はは " 充実 " なんて求めてなくて

" 充実 " は " 空虚 " によって成り立つ

僕は " 充実 " も " 空虚 " もいらない

ただ、ただ………


嗚呼、なんて自己満足な世界なのか

お前はなんなのか

僕の中で大きく息をする

真っ黒な生物


僕の心が

そいつに喰われたら

僕はもう

"ボク" ではない


得体のしれないMonsterが

僕を真っ黒にする

君は笑っている

僕は君の笑顔が嫌いだ


笑顔の裏にある

黒い心

隠しきれない　殺意


嗚呼、ほら

僕はもう ―――

ボクラニ



可能性トイウナノ



希望ハナイ

ずっと

ずーっと

待っている


もうどれくらい経つんだろう

自分の心

見失ってから


長い永い旅に

私を残して


空っぽな私

水は流れる

さらさら　と


水は透きとおる

貴女のように


僕は水を汚す悪者だから

存在価値を認められていないから


だから


せめて　貴女に殺して欲しい