one - half

ピンクの雪舞う中

君はたたずんでいた

その姿に

僕は心奪われた


苦しくて切ない

だけど暖かで幸せなこの心


あの樹 ( そら ) わもうないけど

僕の隣には君がいる

貴女の美しさに囚われた

この愚かな囚人の罪を

どうか許さないで下さい


貴女が殺せと言うならば

私はこの手を赤く染めましょう

あなたが死ねと言うならば

私はこの躯を赤く染めましょう


だが


貴女が愛せと言っても

私は貴女を愛せません


それが私の矛盾した愛の形


どうか許さないで

私の犯した大きな過ちを

溢れ出る気持ちを

貴女に


この切なく甘い感情を

なんと呼べばいいのか


もし ･･･

もし貴女が

この身勝手な気持ちに

応えてくれるのなら


私の唇に

聖なる証を

いつも側にいてくれた

暖かくて

嬉しくて

私は幸せだった


でも　もう


あなたは

私を忘れてしまった

あなたの中から

私は消えた


寂しいと花は

枯れるんだよ


さよなら

さよなら


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　お題提供：千歳の誓い

夏祭りの花火

大輪の華を咲かせる


僕は何も知らなかった

あの我が侭の意味も

あの時の君の気持ちも

君は全て知っていたのに


人はみな

空へと還る時がくる

君はそれが

普通より早かっただけ


君を求めた僕の手は

虚しくも空を切った


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　お題提供：退廃DAYBREAK

私には願いがあって、


それを叶えられたら


死んでもいいと思った。


だから、お願いしたの、


死神に。


怖いけど、


きっと、幸せだから。