one - half

蝉が鳴く

私の中に声が響く


いつだったろう

あの夏風の終わりは

丁度この時期

今と同じように

蝉が鳴いていた


もう

" 想い出 " と言えるようになったよ


気が付くと

蝉の声は

雨に変わっていた


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　お題提供：Dream of Butterfly

誰かが運んできた雨雲


ざあざあ


ざあざあ


いつまで降り続くのか


夏風が運んできた恋の予感


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　お題提供：Dream of Butterfly

永遠を信じた僕らは

最後まで幸せだった

例えそれが叶わなくても


ねぇ

何度愛を囁いただろう

ねぇ

何度愛をしただろう

ねぇ

何度愛を ･･･


理由なんてないんだ

きっと


蛍雪の舞う中

僕らは1つの終わりを見た


貴
　　方
　　　　は　君
　　　　　　　　は　幸
　　　　　　　　　　　　せ
　　　　　　　　　　　　　　で
　　　　　　　　　　　　　　　　し
　　　　　　　　　　　　　　　　　　た
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　か　?　　　　






　

さよなら

愛していた人


さよなら

愛さなければならなかった人


さよなら

愛していたよ


きっと

知らないままでいられたら

一緒に居られたかもしれない


最後に貴女を

抱き締めた

愛する

その本当の意味を知ったのは

死を前にしてだった


君はただ純粋に

ただ一途に

僕を愛してくれていたんだね


その笑顔を守りたかった


守りきれなかったふがいない僕を

どうか忘れて下さい

時と共に消えゆく記憶の中に

僕の存在もあればいいと


さよなら

さよなら

さよなら


僕の愛して止まない人へ

貴女がいるなら

僕はずっと醒めないでいい


もう嫌なんだ

大切なモノを失うのも

大切なモノを忘れるのも


貴女は知っているでしょう ？

僕がとても欲張りなこと


どんなシンジツも

僕が受け止めるから

だからどうか

此処からいなくいならないで


醒めないユメの中で

今宵も僕は

貴女のユメを視る