初めまして、愛
「ごめんなさい」
『…君の想いは届かないよ』
「わかってる
だけど、想わずにはいられないの」
私のことを想ってくれる人が現れる度
突き付けられる現実
氷のように冷たく、刃のように鋭く
私の心を切り裂いていく
届かないなんて
知ってるわ
虚しいなんて
わかってるわ
あの人は私の存在すら知らないのだから
だけど心の中にはあの人しかいらないの
愛の鏡にはあの人しか映らないの
同じ世界 同じ時代 同じ人間
神様は意地悪ね
すれ違う人たちが
私の想いを嘲笑っている
ぐるぐると回りだす世界
不意に目の前が真っ暗になる
『大丈夫ですか?』
「すみません…」
『貧血、かな
少し休んだほうがいいですよ』
「ありがとうご…ざいま…す…
…………………え?」
『え?』
神様、
あなたは優しい悪戯をするのね
「初めまして
あなたのことを愛しています」
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巣立ち
あなたの笑顔が
あなたの声が
あなたの姿が
頭の中に巣を作って
住み込んでしまったの
どうしたら巣立ってくれるのか
わからなくて
巣立って欲しいのか
わからなくて
ただ
あなたに
触れたい
触れられないの
目を合わせられないの
手を伸ばしても
届かない所にいるから
私はその場所へ
行くことはできないから
だから
この想いが育たないうちに
どうか どうか
巣立ちますよう
あなたと毛布
毛布みたいなの
私の大好きなもふもふした毛布は
いつだって私を優しく包んでくれる
暖かく 気持ちよく
でも
あなたが隣にいる時は
そんな毛布が邪魔になる
だってあなたが毛布になってくれるから
ごめんね
大好きよ
だけど
今だけは
嘘つき
心から溢れる嘘が止まらない
嘘 嘘 嘘
私は嘘を着てこの世界を生きている
嘘 嘘 嘘
あなたが好きだということも 嘘
あなたが嫌いだということも 嘘
この嘘がやんだら
私は何に成れるのだろう
この嘘が空っぽになったら
私はあなたのことを忘れられますか?
陽だまりに雨が降る
いつも隣には君がいた
気付けば側に君がいた
笑っている君も
泣いている君も
怒っている君も
全部 愛おしくて
心の中に陽だまりみたいなところがあって
やり切れない想いも
どうしようもない想いも
そこに行けば
暖かい想いを思い出せた
陽だまりをくれたのは 君
でも
あの時から君はいなくなった
隣を見ても
周囲を見渡してみても
手を伸ばしたら
空を切った
あ、雨が降ってきた
頬が濡れているのは雨のせいかな
君を思い出すのは
きっと今日が最後です
好き、
ねぇ
世界はひとつしかないのに
あなたは何処にいるの?
見たこともないセカイに
あなたはいるの
世界はひとつしかないのに
あたしとあなたは
交わらない
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