one - half

僕の中に流れる

このナニかは

君と同じなの？


ねぇ　見せて

僕も見せてあげるから


ねぇ　ねぇ


知らない

知りたい

知らない






 

僕は貴女の首に

手をかけた


貴女は微笑んだ





 

僕しか知らない

君の秘密


君は何を恐れているの？

どうしてそんな

怯えた目で

僕を見るの？


君は秘密は守った

でも

命までは守り切れなかった





 

むかし　むかし


赤い服を着た少女がいた


ふかい　ふかい


森の中で


それは　それは


残酷な死体の前で


可愛らしく微笑んでたという






 

君がいると

何だか気分が晴れないんだ

なんでかなぁ

どうしてかなぁ


君がいなくなったら

きっと僕は

灰色から抜け出せる


そして　次の日

君は消えた






 

どんなに言葉　飾っても

中身は何もない


上から押せば潰れてしまう

振ってみれば　カラカラと音がする

持ってみれば　軽い


それが悔しくて

それが悲しくて


嘆いた

空っぽな心に