one - half

記号の中に詰まっている愛は

一つだけでは収まらなくて

どんどん増えていく


魔の記号は知らぬ間に

いくつもの愛を含み

膨張もせずに

一つ一つ確実に自分に染み込ませていった


誰も気づかぬ間に

そう　ゆっくりと

あなたから届く愛には

続きがあった


何年前だったかな

あなたから初めて愛をもらったのは

嬉しくて　幸せで

心から溢れてしまうものを閉じ込めようとさえした


それは　今も


ありがとう

幸せを

愛を

あなたを

どこからともなく

漂ってくる香り


僕らを導いてくれるように

香ってくる

それをたどって

僕らは進む


助けがない道などどこになくて

人は人に助けられながら進んでいく

人は人を助けながら進んでいく


夢へとつづく道を

時間は過ぎていく

何をしていようとも

どう生きようとも

時間はただ過ぎていく


あの時間が

その時間が

きっと大切なんだろう

・・・大切なんだろう？


知らないことばかりで

現実も仮想もわからないこの世界で

時間だけが確かな存在


ただ過ぎる時間を

手に掴むことができたなら

砂時計のように

止めることもできるのだろうか

砂時計のように

止まることができるのだろうか


時を止めたいという願い

時が止まりたいと願う


あの時間はもう戻らない

戻れない

闇を抱えた人間は

そう多くはない


病むという言葉を多用する時代

体ではなく心が病む

少し落ち込んだこだことでもその言葉で代用する


しかし闇というものは

どうすることもできないほど

壮絶なものであって

闇を抱えている人間は

間違っても病んだなどと口に出すことはない


心の闇は

暗く寒く孤独であり

その名のとおり

闇に迷い込むこと

外見を飾ることは

そう難しいことではない

30分もあれば

誰だって美しく生まれ変わることができる


でも

アナタだけには本当のワタシを知ってほしい

飾らない素直な気持ちを

知ってほしい


笑われたっていい

罵られたっていい

だけど

アナタだけには褒めて欲しいの


そんな乙女心を

秘めているワタシの胸を

紅葉させるアナタ


ねぇ