one - half

君にkissを


　　　　　　　　　　　親交の証にkissを

　

　　　　　　
　　　　　　　　

　　　　　　信仰の証にkissを



　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　君が知らないようなkissを


　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　kiss  kiss  kiss

おやすみなさい

僕はもう無理です

おやすみなさい

僕はもう逃げなくてはなりません


この世界には

辛いことがありすぎる

悲しいことがありすぎる

白いままでいられたなら

何度そう願ったのだろう


おやすみなさい

永遠に

星と星が繋がっている

視えない線で


人間が勝手に当てはめた星座

だけど星はそれに救われた

バラバラだった星たちは

ぶつかることもなく

ただただ、一人で輝いていたから


視えない線は

星たちを結び、人を見下す

繋がった星たちは

人をせせら笑う


結ばれることを

繋がることを

知っている人間はいくらいるのだろう、と

空一面に散りばめられた輝き

小さくて　儚くて

ぽろぽろと落ちてきそうだ


星屑は夜の闇に惚れ込んだ

愛して　愛して　愛して

それでも足りなくて愛して

必死で掴まってる


夜の闇はどんな愛も受け入れる

どんな哀も癒してくれる


星屑は一度離れたら

二度と戻れないことを知っているから

月に盗られてしまうことを知っているから

必死で掴まっている


そんなことは露知らず

夜の闇は穏やかに在り続ける


ぽろぽろと落ちてきそうな星屑は

世界に　街に　人に

” 綺麗 ” と言われて今日も

雨が降る

何もかもを流してしまうような

激しい雨が降る


街も

世界も

自分さえも

みんな流されてしまえばいい

雨に飲まれてしまえばいい


誰も幸せを持てないこの時代に

生きている意味など

持ちはしないのだから

誰かと誰かを結ぶ

細く儚い糸


赤い糸は知られているけど

何色かわからない

他にもたくさんの糸が

人と人とを結んでいることを

知っていますか？


愛を結ぶ糸

情を結ぶ糸

家を結ぶ糸

もっともっと


すぐに切れてしまうから

時をかけてゆっくりと伸びてきたのに

一瞬で切れてしまうから

大切に優しく


そう、そっと