one - half

今日はいい日だ

なんて思えたのは

いつぶりだろうか


偶然、君と会った

出会った頃と何も変わらない君が

とても眩しくて

ただただ見ていた


話しかけることもなく

近づくこともなく


だってそうでしょう？

君は僕のことを知らないのだから


思い込みだって言われたら

気持ち悪いって言われたら

もうそこまでなんだけど

僕はずっと君のこと

何かが転がっていく

ころころと

何かが転がり落ちていく

ころころと


僕は見た

君が転がっていくのを

そんなに急いで何処へ行く？

落ちても落ちても

闇しかないぞ


転がっていく

君が　世界が　僕が

回り道をして

近道をして

でもやっぱり・・・


夢という存在を

手にしようとしても

掴めることはなくて


ただただ長く続く道に

僕は失望するばかり

この道の先に

希望があるからと

夢があるからと

それだけを信じて進んできたのに


この道はどこまで続くのか

どこまで行けば僕は

その話に終わりはなかった



何故なら



僕が終わらせなかったから



その先を　その先の夢を



叶えようとも



見ようとさえ



しなかったから

夢

夢

夢夢夢夢夢夢夢


ユメ


みながそう言う

口を揃えて

それしか言わない


夢とは何か

夢とは何故か


誰が

いつ

どこで

唱えたのか


そんなもの

僕の中にあったら

僕はそれに負けてしまう

それが持つ輝きに

僕は負けてしまう


だから持たない

いらない


夢なんて

知らない

堕ちる

夢に堕ちる

星とともに堕ちる

堕ちる　堕ちる


僕は世界との繋がりを失ってしまった

行く先はただ一つ

彷徨うセカイはただ一つ


堕ちる

夢に堕ちる

星とともに堕ちる

堕ちる　堕ちる